勉強するうさぎ

分からないをほっとかない 前編

授業を始める際には、最初に宿題を確認します。

丁寧に丸付け・見直しまで行っている子がいれば、丸付けをせず、なんなら問題すら解いていないまま持ってくる子もいます。

勉強ができる子は比較的に丁寧にしている場合が多く、勉強が嫌いな子はその反対で雑にやってくることが多いです。

ある意味ごく当たり前の傾向と思われるかもしれませんが、これはなぜでしょう?

 

一つの答えに、勉強習慣があげられると思います。

勉強習慣が身についている生徒は、自分一人でもきちんと宿題を終わらせますが、そうではない生徒は時間に焦り、質の悪い勉強の仕方をしてしまいます。

つまり適切な勉強習慣があれば、学校や塾の宿題は怖くありません。

さらに勉強習慣はこの先大人になって勉強をする機会が減っても、規則正しい生活や仕事とプライベートのメリハリなど、充実した生活を送るための基盤となり得ます。

子どものうちから身につけておくかどうかで、大きな差が生まれることは間違いないでしょう。

 

そんな勉強習慣を身につけたいといって、塾を訪れる方は多いです。

特に普段から勉強をしていないというご家庭の場合は

「まずは勉強習慣を身につけさせたい・・・」

という保護者の意向で、塾を探していることが多いです。

勉強習慣を身につけるために塾に通うことは、全く間違っていないと思います。

ですが勉強習慣とは何でしょうか?

1日30分でも毎日勉強すれば、勉強習慣があるといえると思いますか?

毎日勉強しているのであれば、それは習慣といえるかもしれませんね。

しかし毎日勉強していても、成績が思うように伸びない子がいます。

これは意味のある勉強習慣になっていないように思えます。

では意味のある勉強習慣とは何でしょうか?

 

勉強は思っているよりも奥深いものです。

「ただやればいい」

このような気持ちで取り組むと、いつまでたっても根本的な学力は改善しません。

必要なことは

「分からないをほっとかない」

このような気持ちだと考えています。

 

「分からないをほっとかない」

これはどういう意味でしょう。

勉強は分からないの連続です。

それもそのはず、勉強をするということは新しいことを学んでいるのですから、分からないことがあるのは当たり前のことです。

そんな「分からない」に直面したとき、自分の頭で考えることが勉強においては重要になります。

なぜならそれが思考力を養い、勉強においても実生活においても、自分で考えることのできる人間になるからです。

 

さて、これを踏まえると勉強習慣に求められることは、ただ時間を確保して勉強するだけのことではないように思えます。

勉強習慣=勉強時間の確保

ではなく

勉強習慣=考える時間の確保

となります。

ここを勘違いして

「とりあえず勉強時間を作ろう」

と行動することは、あまり意味を成さないかもしれません。

 

では意味のある勉強習慣を身につけるには、どうしたらいいのでしょうか?

ここを考えることが、教育の本質かもしれませんね。

 

今回の記事は、自問自答のような形で長くなってしまいました。

なのでまた次の記事で考えてみたいと思います!

 


 

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