「答えを見る」
こう聞くと良くないことだと感じる方が多いのではないでしょうか?
- 学校の宿題をするとき
- 塾の課題を終わらせるとき
- 家で問題集を解くとき
親に隠れてこっそりと答えを書き写してしまう、なんてことをしてばれたら怒られてしまいますよね(笑)
恐らくどんな生徒に聞いても、答えを見て勉強をすることは良くないことだと答えると思います。
ですが面倒くさい宿題や提出期限まで時間がないときは、こっそり答えを見てしまう経験が多くの生徒にあるはずです。
私も全くなかったと胸を張って言うことはできないでしょう…
答えは見ない方が良いと分かっていても、楽をするために答えを見てしまう。
人間はやっぱり楽をしてしまう生き物だと実感してしまいます😅
そんな楽をしてしまう我々ですが、そんな楽すらしない生徒がいます。
つまり答えすら見ずに丸付けをしてしまう生徒です。
答えを見て書き写す生徒は問題ですが、答えすら見ないくせがついている生徒は大問題です。
最近そのような生徒をちらほら見ることが増えてきたので、答えと解説を読むことの大切さを説明したいと思います。
間違いはどこだ?
答えを見ずに丸付けをしてしまうということは、間違いがどこか分からずに答え合わせをしていることになります。
そうなると勉強の意味がありません。
勉強をするということは、自分の分からないこと・知らないことを新しく身につけていくことです。
授業にしろ宿題にしろ問題を解くということは、言い換えると自分の分からないところをハッキリさせるためにしているのです。
よく言う
「間違えることは恥ずかしいことではない」
というのは全くその通りで、間違えるために勉強をしていると言っても過言ではなりません。
その間違いを訂正して間違えなくすることで、人は成長していくものです。
生徒の様子を見ていても
「間違えはどこだ?」
と自分の誤りを探そうとする意欲のある生徒は、メキメキと学力を伸ばしていきます。
逆に自分の間違いに興味がない生徒は、せっかくの成長する機会を失ってしまいます。
間違うことの重要性はこちら!
丸つけは楽しい
皆さんは学校のテストが返ってくるとき、わくわくしていませんでしたか?
自信がなくて良い結果が期待できないときでも、自分の点数は気になりませんでしたか?
私は人間は自分がしたことに対する結果は、気になる生き物だと思っています。
だからこそテスト結果という風に自分の結果を改めて提示されたときには、どんな過程であったとしても多少は結果が気になってしまいます。
逆に気にならないということは、それは自分の行為に対して無頓着、いや無責任だと言えるかもしれません。
例えばポイ捨てをしてしまう人は、自分のごみを捨てる行いに対して無責任です。
ごみを捨てることによって町の外観を損ねたり周りの人を不快にしたりすることを、知ってか知らずか無責任な行いをしています。
もちろん他人に害を与えるポイ捨てと自分にしか影響を及ぼさないテスト結果を同一視することは誤りかもしれませんが、自分の行為の結果を意に介さないという点では共通していると言えそうです。
慣れてくると些細なことには目もくれなくなる、これはよく聞く話かもしれませんが、無責任さの表れとも言えます。
なのでテスト結果を確認することは楽しい、街中で周りに配慮する思いやりを持つことは素敵なことだ、このように自分の行為の結果をプラスに捉えられると、勉強に対する姿勢も変わってくるかもしれません。
丸付けの重要性はこちら!
解説から自分を見つめ直す
答えを見ること・解説を読むことは、文字通り模範解答とそこにたどり着くための道筋を確認することです。
そしてその通りに計算したり考えたりすることが求められます。
「分からない問題は、答えの通りに解き直ししてね」
と宿題のやり方を伝えると、勉強が苦手な子ほど天邪鬼なのか「自分なりのやり方」で問題を解こうとします。
それは授業中のノートの書き方からもよく分かります。
- 漢字の書き順がめちゃくちゃ
- 途中式が自己流
- 英文が読みにくい
などなど
勉強が苦手で嫌いな生徒なほど、指定されている方法で書くことができないことが多いです。
ですがまずはお手本通りにまねして問題を解く、ノートを書く、考え方を理解することが勉強においては重要です。
それができないうちから自己流に走るのは、ただの逃げでしかありません。
まずは何事も基本をまねすることから人の成長は始まります。
答え・解説を読むということは、自分が基本からどれくらい逸れているかが分かるきっかけになります。
自分が書いた答えは自分自身だと思って、自分を見つめ直してみましょう。
まとめ
ずるをするために問題の答えを見ると、勉強の意味がありません。
ですが答えを見ない勉強というのも意味がないです。
授業中では間違いが多くあったのに、宿題では一問も間違えていない生徒がいます。
このような生徒に
「これ答えを見てやってないよね?」
と尋ねると
「見ていません」
と当然のように答えます。
そしてそれは別に嘘をついているわけではないのです。
なぜなら答えをそもそも見ずに丸つけをしているからです。
こういったくせがついてしまわないように、子どもだけで行う宿題や自習は注意しなければなりません。
間違った勉強習慣が身についてしまった生徒ほど、この先々の勉強に苦労することでしょう。
そしてそれが定着してしまう頃には、勉強嫌いも定着しているはずです。
そうはならないために、もしくはそうなってしまった場合は、根本的な勉強の仕方から普段の宿題のレベル・量を適切に調整していかなければなりません。
子ども一人では当然できるようなことではないので、ぜひプロの講師に相談してみてください。
しっかりと意味のある自学自習をできるようになった暁には、勉強の楽しさに気付いているはずですよ!
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