テストが近づいてくると、生徒たちに目標点数を聞いています。
生徒から目標を聞くと、そのテストに対してどれくらいのモチベーションや意気込みがあるのか、意外とはっきり伝わってきます。
もちろん生徒の性格によって自信があったりなかったりしますが、生徒の心の内を知れる良い機会です。
今回も定期考査を控えた生徒に目標点数を聞くと、個人的に嬉しい回答を聞かせてくれました!
普段の授業では数学と英語を教えている中学3年生ですが、いつものように私が
「次のテストは何点を目指すの?」
と聞くと
「うーん」
と考えながら
「70点は取りたいな」
と一言
さらに
「もし80点以上取れたらめっちゃ嬉しい」
と答えてくれました。
一見すると普通の目標点数と思われるかもしれませんが、昔の彼なら信じられない目標設定でした。
というのも元々この生徒は数学・英語のテストは40点前後と、半分にも届いていない状態で去年の冬に入塾してきました。
入塾当初は勉強に対して自信がなく、年明けの2月ごろにあった定期テストの目標点数を聞いたときには
「半分を超えられたら嬉しい」
と言っていました。
「目標はもっと高くても良いんだよ」
と話しても
「いや、50点で十分です」
とこれまでの結果のせいか、自信の無さが言動によく表れていました。
そんなこんなで引き続き英語・数学の授業を進めてきましたが、今年の6月にあったテストでは
「とりあえず平均点の60点くらいを目指します」
と少し目標点が上がっていました。
しかし
「平均点が取れれば満足かなー」
と相変わらず消極的な物言いで、あと少し自信が足りないなといったところでした。
そして今回は夏期講習をはさんでの定期考査となりましたが、いつものように目標点を質問をしたところ
「70点以上は取りたい」
とはっきり答えてくれました。
前回よりも高い点数を目標にしてくれたことも嬉しかったですが、個人的にはこれまでと違い少し自信のこもった発言にびっくりしました。
いつもならもっと
「取れたら良いなー」
くらいのテンションだったので、言い切った発言にちょっとした成長を感じることができました。
本人にもそのことについて聞いてみると、これまでと夏期講習で頑張ったかいがあって、自分の中で少し自信がついたようです。
今回の経験で改めて思ったことは、子どもの成長スピードは一様ではないということです。
指導し始めてすぐに頭角を現す子もいれば、今回ご紹介したように少しずつ成果と自信を手に入れる子もいます。
むしろ勉強を始めてすぐに成長を感じる生徒は少ない気がします。
だからこそコツコツと継続することが大切なんですね。
そして勉強で自分の成長を実感できる経験は、勉強の苦手意識を大きく改善してくれます。
勉強で成果が出ないことを焦らずに、じっくりゆっくりと成長を待ってみることも大切ですね。
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