あるきっかけで海外の大学について調べていると、入学希望者にしてほしいことの一つとして
“The Five Whys”
というものを挙げていました。
これは物事の根底にある理由や原因を見つける手段だそうです。
詳しく読み進めてみると、これはトヨタ自動車から生まれた方法とのこと。
日本生まれの思考方法が海外でも使われているのは、少し誇らしいですね。
日本語ではなぜなぜ分析と言うそうです。
「なぜ大学に入学したいのか?」
という質問に、この分析を使ってみるとこのようになります。
「なぜ大学に入学したいのか?」
→経営学を学びたいから。
「なぜ経営学を学びたいのか?」
→将来自分のビジネスを成功させたいから。
「なぜビジネスを成功させたいのか?」
→ビジネスを成功させることは、自分と家族の生活を豊かにするから。
「なぜビジネスは生活を豊かにすると思うのか?」
→成功したビジネスを持っていれば、自分や家族を容易に養うことができるから。
「なぜ自分や家族を養うことが大切なのか?」
→それが自分の責任であり、周りの人を少しでも助けられる存在になりたいから。
これは例として挙がっていたのもを、少しだけ改変したものです。
日本の学生ではあまり見ないような考え方かもしれませんが、海外ではこのように意欲的に勉強に取り組む人は多そうですね。
なんとなく高校・大学に行ってなんとなく就職しようとしている人は、一度なぜなぜ分析をしてみても良いかもしれません。
進路に悩んでいる子にこのなぜなぜ分析を取り組んでもらうのは面白そうですが、塾を考えている保護者にもやってみてほしいと思います。
入塾を決める際、単純な営業トークで物事を判断していませんか?
例えば成績保証だったり過剰な講習授業だったり。
本当に子どもにプラスになることなのか、判断することは大切ですよ。
「なぜ塾に通わせるのか?」
→学校のテストで高得点を取ってほしいから。
「なぜ高得点を取ってほしいのか?」
→内申点を良くしてほしいから。
「なぜ内申点を良くしたいのか?」
→良い学校に行ってほしいから。
「なぜ良い学校に行ってほしいのか?」
→将来きちんとしたところに就職してほしいから。
「なぜきちんとしたところに就職してほしいのか?」
→大人になって困ってほしくないから(幸せになってほしいから)
多くの人に当てはまるようかなり抽象的に書いてしまいましたが、このようななぜなぜ分析になるのではないでしょうか。
これを踏まえて、営業トークにつてい考えてみましょう。
上記で述べた成績保証は、たかだか1か月分の授業料金の返金程度で、親の安心感を買っているものです。
そして保証をするために、講習授業や対策授業を必須で受講しなければなりません。
塾としては講習授業を必ず受講してくれれば、1か月の返金なんて痛くも痒くもないでしょう。
また塾としては保証がなくとも、講習授業の押し売りをするところもあります。
「周りの生徒は講習中30コマくらい取っていますよ!」
や
「夏期講習ならこれくらいの時間勉強するのが最低ラインです!」
などのように不安を煽り、授業を取ってもらおうとします。
このとき保護者にしっかりとした「勉強をさせる理由」があれば、話に流されることはないはずです。
保護者が曖昧なまま子どもに無理に勉強をさせても、うまくいかないことは想像に難くないはずです。
塾で保護者面談をやっていると、周りに流されてとりあえず勉強をさせようとする親御さんがいます。
もちろん親心としてとりあえず勉強をさせておこうという気持ちは理解できますが、塾の全てが本当に子どものためになることなのかは、判断してみてもいいかもしれません。
そして勉強をさせる中で、具体的な目標を決めていきましょう。
むしろ子どもたちが自分で将来を考えられるようになると良いですね。
そうなれるよう自由な学びで個性を彩ってほしいです。
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