最近、生徒に丸付けについてよく話をします。
丸付けの重要さについて。
正しく丸付けを行っている生徒はなかなかいません。
間違っていたら答えを書き直すだけではいけませんよ。
「なぜ間違ったのか?」を確認することが大切です。
丸付けはただ〇や✕を付けるのではなく、見直しまで行うことが求められます。
適切な丸付けは学習効率を何倍にも増やすことができるので、できていない生徒は今一度確認してみましょう!
丸付けができる子は、勉強ができる
「勉強ができる子」と「勉強ができない子」の違いは?
と聞かれると何を思い浮かべますか。
- 宿題をきちんとするかどうか
- 勉強習慣が身に付いているかどうか
- 理解力があるかどうか
- まじめかどうか
- 努力ができるかどうか
これらに全て当てはまるなら、きっとその生徒は勉強が得意なことでしょう。
しかし現実はそうはいきません。
性格や能力によっては、どうしても克服しにくいことがあるからです。
ですが「丸付け」だけならどうでしょうか?
毎日勉強ができなくても
理解力が優れていなくても
解いた問題の丸付けを適切に行うだけなら、なんとなくできる気がしませんか?
これまで数多くの生徒を見てきましたが、性格や能力が違えど「勉強ができる子」は皆丸付けが上手でした。
「丸付けだけなら変えられるかもしれない!」
と思った生徒は、今日から丸付けまで意識して勉強に取り組んでみましょう!
丸は一問ずつ付ける
大問やまとまった問題ごとに、一括で大きな丸を付けてはいませんか?
丸付けができない子の特徴の一つです。
こういう生徒は間違いまで丸をしている場合がよくあります。
間違いを気付かずに正解にしてしまうことは、最もしてはいけないことです。
生徒の丸付けを確認していると、個別に丸付けをしていても間違いに丸を付けている生徒がいます。
誤った回答に丸をする生徒は、意外と多いのです。
そしてそこまでチェックをしてくれる先生は、なかなかいません。
これでは間違いが永久に分からずじまいになってしまいます。
- 一問ずつ丁寧に答えを確認して、丸を付ける
- 読み間違いが多い生徒は、答えを指先やペン先でなぞりながら丸を付ける
- 英語はスペルまで気を遣う
丸付けはこまめに行う
- この単元が終わったら、まとめて10ページ丸付けをしよう
- 丸付けはまた暇なときでいいや
- 宿題は全部まとめて後日丸付けをする
丸付けを後回しにする・まとめて最後にする生徒も、丸付けができない子に多く見られます。
これには大きく二つの問題があります。
- 間違いに気付かない
- 見直しができない
上記で述べたように、間違いに気付かないことは一番してはいけないことです。
何ページもまとめて丸付けをしたり複数教科あわせて丸付けをしたりすると、細かな丸付けができなくなってしまいます。
というかこのような生徒は、勢いで丸付けをしている場合がほとんどです。
また見直しをしていないと、正しく丸付けをできているとは言えません。
一気に丸付けをして間違いがたくさんあったら、あなたならどうしますか?
そうですよね。
答えをそのまま写しちゃいますよね。
これではなぜ間違ったのかが分かりません。
〇や✕を付けるのではなく、見直しまで行うことが丸付けです。
- 1ページや大問ごとに丸付けをする
- 丸付けは絶対に後回しにしない
- 丸付けの時間を、あらかじめ勉強時間に組み込んでおく
丸付けは見直しまでがワンセット
さてようやく本題です。
ここまで読んでくれた方なら、〇と✕は正確に付けられているはずです。
では答えが間違っているとき、きちんと見直しができていますか?
見直しとは、ただ答えを書き直すだけではありませんよ。
- なぜ間違ったのかを理解する
- 正しい考え方を理解する
二つの理解をするステップが必要です。
まずはなぜ間違ってたのかを理解しましょう。
間違い方というのは、人によって千差万別です。
自分がどのようなミスをしているのか知ることは、今後のミスを減らすために必要なことです。
自分自身の間違い方が分からずに、その間違いを克服することはできません。
なぜ間違ったのか理解ができたら、正しい考え方も理解しましょう。
知識問題なら必要ありませんが、計算や文法問題など考える必要がある問題は、「どのようにして答えに導けられるのか」答えの理由を理解する必要があります。
考え方とその理由の理解は、非常に難しいところです。
分からないときは必ずメモをしておいて、先生に確認しましょう。
私が授業中にしていること
授業の始まりに宿題を確認するときは、間違っている問題に対して
「ここはなんで間違ったの?」
「正しい答えは何なの?」
と二つの質問をするようにしています。
こうすることで、生徒が間違いと正しい答えを本当に理解しているのか確認ができるのです。
これを繰り返していると、生徒が自分で丸付けをするときも、きちんと考えて見直しをするように変わってきます。
授業を始めたばかりの生徒は、丸付けの確認だけで授業が終わってしまうこともあります(笑)
ですが、きちんと見直しができるようになると、それ以降は自主学習でも効率よく学力が向上します。
丁寧な丸付けに慣れるには時間が掛かりますが、慣れてしまえば間違いを放っておけない生徒になっているはずですよ!
まとめ
ここまで読んでくれた方は、丸付けには時間が掛かることを察してくれたはずです。
そうです。
丁寧な丸付けはとても時間が掛かるものです。
つまり丸付けの時間も考えて、勉強の時間配分をする必要があります。
問題を解く時間と丸付けの時間は、同じくらい確保しておくことをおすすめしています。
「えっ?」
と思うかもしれませんが、丁寧に丸付けをしようとすればそれくらい時間が掛かるものですよ。
- 丸付けは一問ずつ丸を付ける
- 丸付けはこまめに行う
- 間違った問題は必ず見直しをする
- 丸付けの時間も考慮して勉強をする
- 丸付けはとても時間が掛かるもの
知識の定着には
「なぜ」間違いなのか?
「なぜ」正しいのか?
「なぜ」を理解することが求められます。
丸付けは「なぜ」を確認する、一番のポイントです。
実際に問題を解く瞬間だけではなく、丸付けの質も意識できると勉強効率は大幅に改善しますよ!
ぜひ皆さんも試してみてください!
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